伊丹のおくりびとブログ

令和五年、報恩講の法話より

 

 

 

先日お参りに行ってきた

遍照寺さんの報恩講

 

 

今日のブログは

その時に頂いたご法話のおはなしです。

 

 

****ご法話***

 

 

「人生とは何でしょうか」

「人生が何だかご存じの方、

人生が何かが分かった方はおられますか?」

 

そんな住職からの問いかけから始まった

ご法話を、手元のメモをもとに

かいつまんでお話します

 

 

人生が何なのかは一旦おいといて

みんな幸せを願って生きているのでしょう

 

そう考えると

幸せを実現するのが人生ではないでしょうか

 

しかし

その「幸せ」とは何でしょうか?

 

その「幸せ」と言うのはあくまでも

私が。。。であり

私が意識するもの

 

幸せの対象が

「あの人が。。。」だとしても

「人類が。。。」だとしても

それは「私が意識する」もので

その判断はあくまで

「私の意識」の範疇ではないでしょうか

 

 

幸せ、、、

 

元気に長生きしたい

家族に囲まれ元気に長生きできれば

幸せでしょうか

 

人と物に恵まれて健康に長生きできれば良いけど

全ての人がそうできるわけでもない

 

いくらそう願っても

願い通りに行かないのが世の中で

その願い事との差異に苦しむのが現実

 

努力すれば報われる

報われるまで努力する

それもいいけど

努力しても報われないこともある

 

そして人は

努力しても報われない

そんなことでも悩む

それではいつまでも苦悩から抜けられない

 

 

ーーー展開ーーー

 

改めて他力自力のはなし

 

阿弥陀様の働きかけに任せて生きる(往生する)のが他力で

自らの修行(働きかけ)で生きる(往生する)のが自力

 

修行僧のように悟りを得るために

頑張って修行するのは自力で

 

また

 

阿弥陀様にお任せしましたと

往生のために念仏するのも自力

 

それは頑張ってお浄土へ行こうと努力している姿

 

私が頑張っている状態。

 

私が頑張っていると言うのは

私が私を信じていて

私が私を頼っている状態

 

自信がある時はそれでいい

私が頼りになっている時はそれでいい

 

がしかし自信を失うと

今を維持している後ろ盾の全てを

失ってしまいませんか?

 

自分で努力してダメな時はどうしますか?

 

自分を信じて、自分を頼りにして生きてきたのに

その全てを失ってしまった時はどうしますか?

 

ーーー展開ーーー

 

話は変わって親鸞聖人のはなし

 

親鸞さんは9歳で家を出て天台の世界に身を置いた

 

帰る場所がない

天台にしか居場所がなかった親鸞聖人

 

30年かけても何も進まないし何も変わらない

30年頑張っても全然自分を救済できていない

 

お釈迦様は自らの気付きで悟られた。

 

お釈迦様の教えに倣って努力しても

私はお釈迦様のように生きられない

私は完璧にはなれない

 

そんな時

 

お釈迦様のように生きられない

完璧ではない私を救ってくれる

仏様と出会えた

 

 

それが阿弥陀様

 

 

私たちはお釈迦様のようにはなれない

私たちは親鸞聖人のようにはなれない

 

それでも私が私なりに

何とかしようとするのが

努力してしまうのが

努力し続けるのが

人生ではないでしょうか?

 

 

私は生まれた時から初めての事続きです。

 

今日のこの日も生まれて初めて迎えた

明日という日も生まれて初めて迎えるだろう

 

未来は不確定で不安定

不確定な未来に幸せを願うと

失敗したくないという不安が生まれる

 

幸せを願う生き方と不安は

切り離せない対のものではないでしょうか

 

はたして

 

幸せになりたい事を願うことは

必要なんでしょうか

 

それって

結局自分に対する執着なのではないでしょうか

 

 

病気になったら人生失敗ですか?

幸せが一つでもかけたら人生失敗ですか?

 

幸せを求めるとそれ以外を否定してしまう。

 

そのことによって悩み苦しむ。

 

自分を苦しめてるのは

自分の執着心

 

そんな自分をも救ってくれると仰られたのが

阿弥陀さん

 

初めて迎える明日はわからない

初めて迎える死もわからない

初めて迎える死んだ後の事もわからない

だからって不安に考える必要はない

不安がって生きる必要はない

 

せっかく頂いた人生なのですから

 

****ご法話****

 

 

長文になりましたが

最後までお読みくださり

ありがとうございます。

 

 

ご法話を聞きながら取ったメモ

走り書きを文章に起こすのって

難しいですね♪

 

 

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