伊丹のおくりびとブログ

三月またぎの満中陰

2026.05.18

 

天気予報通り

お昼過ぎには気温も30度を超えて

今日も真夏日になりました♪

 

 

そんな今日のお話は表題にあるように

三月またぎの満中陰のお話です。

 

 

皆さんはお聞きしたことがありませんか?

 

「中陰が三ヶ月にまたぐのは良くない」

というおはなしを。

 

この中陰期間が三ヶ月にまたがる

三月またぎの満中陰法要については

お客様からもよく相談を受けます。

 

「理由はよくわからないけど

その様な事を聞いたことがあるので…」

と。

 

令和になった最近は

耳にする機会も減りましたが

僕がお葬式のお仕事に従事した

36年前は今より頻繁に相談を受けてました

 

30年前とはお葬式もご法要も

随分様変わりしてきていますが

コロナ禍以降

極端に法事の規模が小さくなったのも

耳にする機会が減った理由の一つでしょうか

 

ここで、

三月またぎの法要を良しとしない

その理由について少し触れておきます。

 

諸説ある中で一番よく聞くのが

「なにわの商人(あきんど)」説です。

 

商売の街として発展してきた大阪のまち

 

そこでご商売をされてる商売人さんたち

そう、なにわの商人さんたちは

縁起を大切にしていました

招き猫、達磨さん、福助人形、

お稲荷さん、えべっさん、、、、、、etc

 

そして同時に「験担ぎ」(ジンクス)も

大切にしていました。

 

午前中の集金を嫌うのも

代表的な験担ぎですね♪

 

1日の始まりや

月の始まりを大切にしていた頃

お家からお葬式を出した後の

忌中の間はお商売を閉めることも

少なくありませんでした。

 

喪に伏す意味もあったのでしょうか

商いが止まってしまうのはお店としては

やはり痛手なわけで

ひと月でも早くお商売を再開させるために

生まれた習慣が

三月またぎの法要を早める繰上げ法要です

 

その理由として言われていたのが

「四十九日が三月にまたがるのは

始終苦が身につくと言って良くない」

という理由

 

四十九が三月

四十九 が 三月

しじゅう く が みつき

始終 苦 が 身に付く

 

その理由はなんと

ダジャレ的語呂合わせだったのです(笑)

 

四十九日が三月にまたがるので

三十五日で切り上げる風習

 

ことの起こりは

街の商売人さんだったり

ちょっとした験担ぎだったにせよ

庶民の生活の中に永く溶け込み定着して

一つの風習になってきたんですね。

 

一つ難儀なことに

月末27日以降に亡くなった場合

三十五日法要に切り上げても

三月またがりになってしまいます

 

そして何より

生きている側の都合で

成仏できるのが早くなったり

しないですよね♪

(注:浄土真宗は四十九日の旅路はありません)

 

お客様からのご相談にも

上記のお話をして

ある意味生きている側の

横着な意味も含まれた風習なんです

説明しています。

 

もし法事にお呼びされる親戚さんに

「それでも三月またぎはダメ」と

仰る方がおられるなら

無理せずに繰上げ法要にしても

良いのではないでしょうか

 

お経をいただくお坊さんにお聞きしても

仏教的には何も問題ない

省略するのは勧めないけど

親戚さんで相談して決めればいい

と仰られるお坊さんが多いと思います。

 

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