2026.05.19
友引のお葬式に抵抗を感じますか?
今日は友引のお話です。
お葬式の日程で
友引を避けるようになったのは
明確な記述は残ってませんが
明治以降の近代社会において
徐々に定着した風習だと言われています。
その理由は単純で
「友引」という言葉から
あの世へ旅立つ故人が
友を引いて(道連れにして)しまう
かもしれないからという迷信による
心理的な理由。
それと
多くの火葬場が友引を休館日にしたから
という物理的な理由です。
ここで少し
友引についてお話します。
友引のルーツを遡ると
西暦200年頃の中国、三国時代の名軍師
諸葛亮孔明が発明したと言われている占術
孔明六輝が発端だと言われています。
孔明六輝がその後中国で
天文と干支を組み合わせた
六壬神課という占術に発展し
1600年頃に日本に渡来して
1700年代半ばに今の形になりました。
ちなみに六曜は
先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口
という順番になっていて
旧暦の毎月1日が月によって
何から始まるか決まっているのです。
旧暦の
1月と7月は先勝から始まり
2月と8月は友引から始まり
3月と9月は先負からで
4月と10月は仏滅から
5月と11月は大安から
そして6月と12月は赤口から始まる
それを七曜表記の新暦のカレンダーで見るので
ややこしく感じてしまいます。
今月のカレンダーに旧暦を表示すると
確かに
先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口
の順番になってるし
旧暦の4月は法則通り
仏滅から始まっていますね♪
そして
占術としての六曜の意味ですが
◉大安
何をするにも吉の日
◉先勝
早く事を済ませることが吉
「先んずれは即ち勝つ」
午前中は吉、午後は凶の日
◉先負
急用は避ける日
「先んずれば即ち負ける」
午前は凶、午後は吉
◉仏滅
物滅、何もなし
勝負なしという意味で
何にしても大凶の日
◉赤口
午の刻のみ吉、正午頃以外は凶の日
◉友引
勝負の決着がつかない日
「勝ち負けなし」
良くも悪くもない日
「友を引き寄せる」から
和解するには佳日
という意味で
友引は戦(いくさ)を占う占術として
勝負は引き分けになる
和解は相手と引き合う
という意味で
お葬式には全く関係のないお話なのです。
かといって一旦根付いた風習は
なかなか変わらないもので
友引を避ける傾向が続いてきました
が、
2000年台に入って家族葬が急増し
葬儀が小規模化して参列者が減ったこと。
そして先のコロナ禍を経て
更に葬儀の小規模化が進んだ事
それに伴って友引を避けないケースも
増えてきています。
そして上の方で書いたもう一つの理由
友引に休館する火葬場も
ここ数年で変わってきていて
友引でも開けてくれている
火葬場も増えてきました。
余談ですが
どうしても友引にお葬式を出す時の
風習として「友人形」と言って
お棺に副葬品として
市松人形やぬいぐるみを入れる風習や
一部の限られた地域では
午後からなら良しとする地域や
葬儀の前に全部閉めた雨戸を開けて
翌日になったことにする地域など
ローカルルールも色々あるようです。
友人形は商品化もされています。
更に余談ですが
仏教もキリスト教も
日本の六曜とは全く関係がないので
宗教的には問題がないのです。
その中でも浄土真宗は親鸞聖人が
「吉良日を視ることを得ざれ」
(迷信に惑わされてはいけない )
と説かれたことから
特に友引を気にしない傾向にあります。
あと
若い世代は迷信をあまり気にしないですね♪
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