伊丹のおくりびとブログ

臨終の時の不安

2024.03.24

事前相談に来られるお客様が

一番に聞かれる事は

まずはお金の事。

 

何人位の家族葬でお葬式をするのに

予算は幾ら必要なのか?

というお金の質問

 

お金のお話については

メインページにある

「お葬式の事例」をご覧ください。

 

その次によく頂くのが

「臨終を迎えたその時

まず何をすればいいのか?」

というご質問です。

 

今日はその

「臨終の時の事」について

お話ししますが

この「臨終の時」については

関連事項が多く深くて広くて

一度にお話しすると

2時間くらいの超大作になってしまうので

幾つかに分けてお話します。

 

まずは先ずは最期の時を迎える場所。

一般的には次の3つの場所が想定されます。

①一番多いのは「病院」。

②最近増えてきてるのが「自宅」

③そしてこれも最近増えてきている

「老人介護施設」です。

 

今日のお話は導入編として

なぜ最近②と③が増えてるのか

その理由についてお話します

 

②が増えている大きな理由は二つ

一つは国が推奨している事と

もう一つは環境が整ってきた事です。

 

国は在宅介護を進めていて

地域に往診医が増えているから。

 

地域包括支援センターと

往診医との連携もある程度取れていて

在宅看取りがしやすくなっていと

ご遺族様のお話からもお聞きするし

仕事を通して社会的にそうなっているのを

肌で感じます。

 

もう一つ

 

③の介護施設が増えている理由は

「それを選べるようになった」から。

 

僕自身も母の時に経験しました。

 

入居している施設で

施設によってもそのタイミングは様々ですが

ある時期を迎えると家族と施設の間で

看取りの準備のお話が出ます。

 

その内容の一つが

「危篤を迎えた時に病院に搬送するかどうか」

という選択です。

 

家族と施設の間でのこの話は

以前からあったのかも知れませんが

ここ数年よく「耳にする」ようになりました。

 

 

僕の母が他界したのは14年前の事

さらに遡る事6年前、

クモ膜下出血で倒れて以来

特別養護老人ホームでお世話になってた母

 

ある時施設の担当者さんに

「母の最期をどこで看取るか」

を聞かれました

 

母の体調が悪化したら

・病院へ救急搬送するか

・そのまま施設で看取るか

の選択です。

 

その時の母の状況を見て

仮に救急搬送して病院に行っても

単なる延命治療しかできず

治療ができたとしても

以前の様に元気になる事が無いのは

素人の僕から見ても明白でした。

 

そして母が若い頃に何度も言っていた

「長患いせずにぽっくり逝きたい」

「お母さんに何かあっても

延命治療はせんといてな」

という母の切なる願い。

 

その二つの理由から

施設での看取りを選びました。

 

子供の僕からすれば

元気であろうと無かろうと

意識が有ろうと無かろうと

母にはいつまでも生きていて欲しい

という思いもあったけど

 

母がそれを喜ぶかどうかを考えた結果

無闇な延命を選ばず

母の寿命は母の寿命のままに任せること

を選びました。

 

母が息を引き取った時

ベッドに横たわる母に

「お母さんありがとう、

長い人生本当にお疲れ様でした」

と、心から言えたのは

倒れて以来ずっと介護をして来て

ある程度の覚悟ができていたからでしょうか

 

あ、

話が脱線してしまいましたが

 

③の施設での看取りが増えてる理由は

「それを選べる様になった」からです。

 

以上、

 

今日は社会的背景を交えて

「最期を迎える場所」についての

お話でした。

 

明日はもう少し具体的に

一つずつお話していきますね♪

 

次の記事「伊丹以外の方にも…」

メインページへ

 

ちなみに

母を実際におくった時の話も

「親をおくった実際の話」として

 

具体的にシリーズブログに残しているので

お時間があればどうぞ♪

「親をおくった実際のはなし」

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