2025.10.01
先日、お客様から
「臍の緒の供養」について
ご相談を頂きました。
この度、お葬式でお世話になった
お祖母様の臍の緒をどうすればいいか。。。
臍の緒って
我が家にもあるし、
大抵どこの家庭にもあるのではないでしょうか
お葬式に携わって35年
今まで臍の緒の供養の事で
相談を頂いた事がないので
考えたことはありませんでした。
故人様を御納棺する時に
副葬品として臍の緒を
入れておられた事は何度かありますが……
今回のご相談、
臍の緒だけの供養となると
即答できませんでした。
んで、
せっかくの機会なので調べみました
臍の緒の処分(供養)。
代表的な方法は3つあります。
一つは
一般家庭用の燃えるゴミとして処分する方法。
二つ目は
亡くなった故人の棺に副葬品として入れる方法
三つ目は
神社やお寺での御焚き上げで供養する方法。
です。
一つ目の燃えるゴミに出す
のに抵抗があるから相談を頂いているので
一つ目の方法は無しとして、
(抵抗がない人はこの方法が一番手っ取り早いです)
二つ目の棺への副葬品は
機を逃しているのでこれも無し。
三つ目の御焚き上げが
一番現実的ではないでしょうか。
そこで調査開始です。
阪神間で一番大きな神社
宝塚の某荒神さんに相談したところ
臍の緒の供養は受け付けてないし
今まで相談を頂いたこともありません。
とのお答えを頂きました。
それではそのすぐ近くの
色んな供養で有名なお寺さんに聞いてみると
荒神さんと同じ答えが返ってきました。
その他にも
伊丹市内で顔が浮かぶお坊さんや宮司さんに
相談してみたところ
お聞きしたどの神社もどのお寺さんも
前例がないとのお返事。
それでは……と
大手仏壇屋さんなら
お性根抜きをしたお仏壇や位牌など
御仏具の御焚き上げ供養をされてるので
可能性はあるかな?と思とお聞きすると
仏壇屋さんでも前例がないとのこと……
会社としては前例がないけど
もしかしたらと思って
個人的に知り合いの
仏具屋さんのベテラン営業マンさんに
お聞きすると
お客様のご自宅に
お仏壇を引取りに行った時に
時々お仏壇の引き出しの奥から
見つかったりしますが
基本的には臍の緒は引き取らないです。
とのこと。
あちゃ〜。。。
八方塞がり。。。
みんなどうしてるんだろう。。。
必ずどこの家にもある臍の緒
ほんと、皆んなどうしてるんだろう…….
お手上げかと思ったけど
方々お聞きした中で
1軒だけお引き受け下さるお寺がありました。
そのお寺の住職さんが言うには
「個別で臍の緒の供養はしてませんが
お寺で行う御焚き上げ供養の時に
持って来られたら
一緒に御焚き上げしてますよ♪」
と仰って頂きました。
このご住職様の言葉に
大きなヒントがありました。
どこの神社に相談しても
どこのお寺に相談しても
「臍の緒の供養はしていません」
って、
「個別で臍の緒の供養はしていない」
と言う事ではないでしょうか。
例えば
年明けに各地の神社で行われている
とんど祭りなどの御焚き上げには
えべっさんの笹やお守り
破魔矢や古いお札など
色んな神仏関係の物が持ち込まれてますが
その中に臍の緒があっても
不思議ではないですよね?
わざわざ
「臍の緒も御焚き上げしてください」
って言わないでしょうし。。。
です。
ここで導かれる二つの方法。
一つ目は
神社仏閣で行われている
御焚き上げ供養に
しれっと持って行く。
二つ目は
ずっと置いておいて
誰か家族が亡くなった時に
副葬品として持って行ってもらうか
あなたの棺に入れてもらう
遺言を残しておく事。
この二つなら可能ですね♪
改めてまとめてみると
臍の緒の供養(処分)は
気にならない人は
・家庭用燃えるゴミに出す
気になる人は
・御焚き上げに持って行くか
・自分の棺に入れてもらって
自分でお浄土に持っていく。
この3つで如何でしょうか。
WEBで調べてみると
郵送で送れば御焚き上げ供養してくれる
神社もあるので
すぐに実行に移したい人は
その方法も検討してみてください。