題名では「一般葬」という言葉を使いましたが
先日「一般って?」でお話ししたように
世間の9割以上の人たちが
家族葬を選んでる今となっては
家族葬じゃないお葬式が稀有な例で
家族葬こそが一般葬で。。。
となると
家族葬じゃないお葬式は
何て言えば良いんだろう
「家族葬」と「じゃない葬」?
「家族葬」と「昔の一般葬」?
「家族葬」と「昔のお葬式」?
ん〜〜〜。。。
ややこしいので
ここは
「家族葬」と「昔葬」にして
お話を進めます。
今日の話題は
その「違い」です。
家族葬と昔葬の何が違うのか
具体的に挙げて行きますね♪
まずは
◉呼ぶ対象者 が違います。
どう違うかは
ケースバイケースなんですが
どこかで線を引いて
限定した人だけで行うのが家族葬です。
その事によって変わってくるのが
◉受付を作らなくて良い
◉受付要員を依頼しなくて良い
弔問客が来ない前提なので
受付は不要になりますよね♪
あと会葬者が居ないので
◉会葬者控え用のテントが不要
◉辻々に立てる案内看板が不要
◉銘木(式場入口の大きな看板)が不要
◉屋外に飾るお供え(樒や花輪)が不要
集まる人数が少ないので
◉大きな式場が不要
式場が小さくなるので
◉大きな祭壇飾りが不要
見た目(設備)の違いは
これくらいでしょうか
次に内容の違いを挙げると
お客さんを呼ばないので
◉会社関係の焼香順を作らなくていい
◉焼香順を読み上げなくていい
会葬者が居ないと言うことは
披露して聞かせる相手が居ないので
◉親族の焼香順も作らなくていい
◉弔電の読み上げもしなくていい
◉故人の生い立ちの披露もいらないし
◉生い立ちのインタビューや作文も不要になる
極端な話をすると
◉お袈裟な式次進行の司会も不要になるし
◉音響設備も不要になる
司会が全くないと皆んな不安なので
簡単な式進行の説明や司会はしますが
あと
そう言われてみれば。。。
って、よく言われるのが
◉喪主の挨拶が不要になる
っていうか、
喪主の挨拶をする場合でも
対象相手が変わります。
昔葬での喪主の挨拶は
会葬者皆さんに向けた内容でしたが
家族葬では親戚に向けた内容になります。
司会者が喪主さんに代わって挨拶をする
なんて事は尚更不要になりますね♪
関西、阪神間の風習で言うと
これくらいかな?
お通夜の弔問客も皆んな食事を摂る関東では
弔問客用の食事の準備も不要になりそうですね♪
色々違いを並べましたが
この中で大きいのは
◉喪主の挨拶をしなくて良い
と言うのと
◉焼香順を作らなくて良い
事でしょうか
喪主さんの負担になっていた
この二つから解放されるのは
喪主さんにとっても大きな違いになるようです。
逆に
家族葬でも昔葬でも変わらない
いくつかの代表的事例を挙げると
◉お坊さんのお経
◉通夜振舞や精進上げの準備
◉親族用出棺車両の準備
◉生花の取りまとめ
などがあります
それとは別に
◉お香典を受け取るかどうか
◉お供えを受け付けるかどうか
この2点については
家族葬と昔葬との違いじゃなく
個別に選択する案件なので
ここでは敢えて触れない事にします。
で
結局、家族葬と昔葬では何がどう違うの?
とお思いの方も居られますでしょうか
圧倒的な違いは
家族葬だと
◉「お客さん対応をしなくていい」
ので
◉故人を送ることだけに専念できる
これが一番大きな違いであり
最も大切な事ではないでしょうか。
少し前に「家族葬の弊害」の中でも
お話ししたように
「超高齢化」によって
故人の交友関係は皆んな旅立ったあとだったり
介護施設での暮らしが何年(何十年)になり
地域でその人の事を知ってる人も居なくなり
「社会性」が求められないお葬式が増えた今
そんな社会的背景がある現代が迎えた
家族葬の大流行
と、言えるかも知れないですね♪
お葬式は
地域によって様々なしきたりがあるので
今日のお話が
「日本全国どこでも通じる」
お話ではないとかも知れませんが
何かの参考になればと思い
お話しさせて頂きました
普段から毎日お葬式の事を考えるのは
お葬式屋さんに任せておいて良いので
新年を迎える節目の時に
ご自身の葬儀はどんな風にしたいのか
大切な親御さんの人生の締めくくりを
どのように送ってあげたいのか
なんとなくのイメージで良いので
心の片隅にそっと挟んでおいて頂けると幸いです♪
長々とお話ししましたが
最後までお付き合いくださり
ありがとうございました♪
どうぞ皆さんの歳の瀬が
優しい素敵な日々にありますように♪
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